通信・測位
通信・測位分野における衛星利用によって防災分野への利用とあわせ、より便利で安心なシステムが整備されるよう貢献していきます。
きずな(WINDS)
「きずな(超高速インターネット衛星:WINDS)」は、超高速インターネット社会の実現に向けた宇宙インフラの開発研究として、無線による広範囲の超高速アクセスを可能とする通信技術、並びに国際も含めた衛星通信ネットワークの構築に資する技術開発、実証を目的とした衛星です。2008年2月23日に種子島宇宙センターからH-ⅡAロケットで打上げられました。小型の地上局設備でも大容量・高速通信が可能な特徴を活かしたハイビジョン伝送、遠隔教育、防災などの通信実験を行います。
きく8号(ETS-Ⅷ)
「きく8号(技術試験衛星Ⅷ型:ETS-Ⅷ)」は、テニスコートサイズの大型展開アンテナを2面装備する特徴的な外観を持つ、日本で初めての3t級大型静止衛星です。「きく8号」は、2006年12月18日に種子島宇宙センターからH-ⅡAロケットで打上げられ、現在東経146度の静止軌道上にて、定常段階の運用を行っていました。実施したミッション運用は、搭載した機器の性能確認実験、大型展開アンテナを利用した各種移動体通信実験、および測位実験です。 →2017年1月10日運用終了
衛星について知りたい方
準天頂衛星システム(QZSS)みちびき データ公開ウェブサイト
衛星による測位システムは、カーナビやGPS機能付き携帯電話など、私たちの暮らしに欠かせない便利なアイテムとなっています。
準天頂衛星システム(QZSS:Quasi-Zenith Satellite System)は、GPS(Global Positioning System)に代表される衛星測位システムのひとつで、日本付近で常に天頂方向に1機の衛星が見えるように、複数の衛星を準天頂軌道に配置した衛星測位システムです。このシステムにより、高層ビルに囲まれた街や山岳の谷間でも障害物に影響されず、全国をほぼ100%カバーする高精度の測位サービスの提供を可能とします。
QZSSは、このGPSの使い勝手をより良くすることに加えて、衛星を使った測位技術を日本において確立することを目的として、準天頂衛星初号機及び高精度測位実験システムの研究開発が進められており、研究開発4省(文部科学省、総務省、経済産業省、国土交通省)及びJAXAをはじめとする関連の研究機関が協力してプロジェクトを進めています。
→2017年2月内閣府に移管
宇宙インフラ構築によって期待されること
衛星通信最大の特長である、どこからでも・同時に・多くの場所に・たくさんの情報を送ることができるという利点を活かし、日本だけでなくアジア・太平洋地域までを含む広範囲地域に対して同時に、しかもより高速・大容量の情報を効率的に伝える事が可能になると期待されています。
1. アジア全体でデジタル・ディバイドを解消
2. 災害予測・救援・復興の迅速化へ
3. より多くの人のQoL(生活の質)の向上へ